2014年4月29日火曜日

ストーブについて(ガスとガソリンの比較)

 お山自粛中のため、現在使用中の火器をいくつか紹介してみる。

 まずはスノーピークの「地」。小さくて軽いので真面目な登山(あるのか?)持って行くことが多い。風防無しだと風には弱い感じ。収納時にはガス調整ハンドルが畳めるようになっているが、畳む際に全閉の状態にならないのが微妙に残念。すなわち、畳んだ状態でガス缶に繋ぐとガスが出る。87g(点火装置なしモデル風防なし。風防込みなら144g)。
 普段はチタンのコッヘルと一緒に使用中。ラーメンなんかの汁物を食べるときにはアルミ製の食器のだと、飲み口が熱くなって厳しいのだけど、チタンだとその熱伝導率の低さから熱くなりにくくいい感じ。
 ガスだけに冬用のガス缶を使用していても、ガスが残り少なくなってくると火力が絶望的に落ちる。冬でなければ手で温めると火力がしばらく復活する。厳冬期だと手で温めても効かないので(というか、手が凍る。)、ガス缶をお湯に浸けたりライターで直接炙ったりする工夫が必要。やってみると、火力がぐぐっと戻る(爆発しても知らないよ。)。

 次はジェットボイル。衝動買いした別売りのウレタンを被せてる。ただし、元々付いていたウレタンと違い食器を挟むところがない。ストーブ自体の火力はどちらかというと低めのようだけど、フィンがついたクッカーの効率的な熱伝導によって、お湯が早く沸く。そのため、異常な燃費。条件にもよるけど、ガス3gで水500g沸かすことができる気がする。
 ただし、凝った料理は絶望的だと思っておいた方がいい。空炊きになるとフィンが融解する。あくまで湯沸かし機だと考えるのが吉。もっぱらカップラーメンやコーヒー用のお湯を作るときに使用、結局ゆるゆる登山のときか、キャンプのときに使うだけ。もっと使ってあげたい。

 最後にMSRのドラゴンフライ。燃料ボトル抜きで470g。ガソリンストーブのロマンと火力調整可能という点に惹かれて購入。
 とにかく燃焼音がうるさく、最大火力付近にすると会話が困難になる。そのため、宴会の鍋なんかには不向き。
 その派手な燃焼音と対照的に火力は弱めで、12月の八ヶ岳しらびそ小屋ですき焼きをやったときには具材を入れるとしばらく沸騰せずひもじい思いをした。
 悪条件下での火力の強さというガソリンストーブのメリットが火力調整機能によりスポイルされた残念なモデルというイメージ。しかも、重いだけじゃなくてデカい。もっぱら宴会用やカヤック用に使用中。
 灯油や自動車用ガソリンが使用可能であり経済的である旨が書かれているが、ガスストーブとの価格差を考慮すると、ペイするのは相当使い込む必要があり週末程度の利用ではなかなか難しいように思う。ちなみに自動車用ガソリンを使うとすげー臭い。ガソリンストーブの一番のメリットは燃料調達の容易さにあるように思われるが、日本国内ではなかなかその機会に恵まれない。

 ドラゴンフライを売り飛ばしてウィスパーライトインターナショナルとプリムスのp133sが欲しい今日この頃。

2014年4月27日日曜日

公共交通機関で行く大菩薩嶺(上日川峠〜大菩薩嶺〜大菩薩峠〜上日川峠)平成26年4月19日

1 はじめに
 東京から電車とバスで大菩薩嶺に行ってみた。
 ちなみに、登山の準備の中で、私が一番嫌いなことは電車やバスの時刻表を調べることである。登山計画を立てるときに、ついつい登山自体の計画を先に立ててしまう。それで、公共交通機関を使うとすると、そこで時刻表なんかを調べてみると、出発予定時刻に間に合わなかったり、そもそも予定した登山口には辿りつけません(タクシー除く)みたいなことがよくあるからである。そもそも、バスの路線図や時刻表なんかはネットでも検索し辛いから面倒くさい。
 ということで、今回(これからもなるべく)は、登山口までのアクセスをメインに書いてみようと思う。今回はほとんど写真を撮らなかったというのもある。

2 登山ルートとアクセス
 今回は大菩薩嶺のお手軽コースである上日川峠〜福ちゃん荘〜大菩薩嶺〜大菩薩峠〜福ちゃん荘〜上日川峠である。
 東京駅から中央線・中央本線で甲斐大和駅まで、同駅前から栄和交通バスで上日川峠バス停まで行けば、そのまま登山口についてしまい、これまた更にお手軽。合計約2時間40分の旅である。電車の待ち合わせ等を考慮すると概ね3時間半を見ておくといいだろう。

 まずは、中央線で東京駅から高尾駅まで(特別快速で約1時間)、中央本線で高尾駅から甲斐大和駅まで(約1時間)。
 そして、栄和交通バスで甲斐大和駅から上日川峠バス停まで(約40分)。
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 バスの時刻表はこちら
 土日であれば登山客が多数おり分からないということはないと思うが、甲斐大和駅の改札を出たところの道路を左に曲がってすぐのところにバス停がある。気になる運賃は、甲斐大和駅から上日川峠まで1000円ぽっきりである。
 なお、甲斐大和駅の近くには、ヤマザキ(駅の西・バス停から見える)かセブンイレブン(駅の南の国道沿い)がある。ちなみにヤマザキには消費税増税の波はまだやってきていないようであり、少し安かったのでオススメ。
 甲斐大和駅の周りには桜がたくさん植えられており、ちょうど桜吹雪の中バスを待つことになった。

3 登山について
 登山口について、早速に登山開始。
 歩くこと30分で福ちゃん荘到着。 
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 しかし、まったく用もないのでスルー。一応、ここで分岐があり、唐松尾根をチョイス(笑)。

 福ちゃん荘から1時間ほどで稜線上(雷岩)へ。ここまでは残雪の記憶なし。
 いやー、ガスってますなー、まあ嫌いじゃないけど。
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 雷岩から10分ほど行くと、大菩薩嶺の山頂がある。ちなみに展望はなし。
 雷岩から大菩薩嶺までの道中は残雪が多く、微妙な傾斜が滑りそうで怖い。
 アイゼンを付けて歩くのが正解なんだろうけど、滑って転けてもイテーで済むので、汚れたアイゼンを洗うことを考えるとザックから出す気も起きなかった。

 雷岩に戻って、昼食とした。無くなりかけのガス缶だったので火力の弱いこと弱いこと、お湯沸く?みたいな感じで待つ4月の2,000m稜線は大変寒かった(笑)。

 あとは雷岩から大菩薩峠(介山荘)までの稜線歩きである。残雪も多少あったが、歩きにくいところはなかったような気がする。というか記憶がない。
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 大菩薩峠(介山荘)からは退屈な林道歩きが続く。国立公園なのにこんな開発していいの!?ってくらい大胆に(軽自動車走行可能)が付けてある。こういうのを見ると、法的根拠に乏しい「環境保護のための」指定地以外のテント禁止ってのが白々しく感じる。
 何はともあれ林道をトボトボと40分ほど歩くと福ちゃん荘に到着である。
 福ちゃん荘までくれば、上日川峠まで約20分。本日の登山も無事終了である。

4 温泉について
 登山の後はやっぱり温泉。
 運動直後に筋肉を温めるのは良くないみたいだけど、やっぱりやめられない。
 大菩薩嶺の近くの温泉には大菩薩の湯やまと天目山温泉があるらしい。行き帰りのバスの中で200円割引券を配っていて知っただけ。
 やまと天目山温泉に行ったけど、もともとの料金が510円なところを200円割引で、なんと310円で温泉に入れてしまった。アルカリが強いお湯でなんだかスベスベに。割引券をいつまで配っているかは知らないけど、試しに聞いてみるのも悪くないはず。
 あとは、生ビールを飲んでちーん。注いでくれたおじさんが注ぐの苦手なのか、泡がやや過剰。何度やっても泡過剰。4杯挑戦したところで、おじさんは諦めて通常より液体部分がやや少なめのビールを2つ渡してくれた。ラッキー。
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