2014年1月31日金曜日

下の廊下と水平歩道(2011)一日目

 スリル満点の歩きが延々と楽しめる下の廊下と水平歩道の記録。
 扇沢〜黒部ダム〜阿曽原温泉小屋〜欅平。
 ほぼ、アップダウンはなし。延々と崖沿いの道を歩くのみ。たまに大人のジャングルジム、素堀りのトンネル、発電設備などが歩ける。
 通行可能なのは例年9月〜10月くらい。通行可能時期は毎年異なるので阿曽原温泉小屋などに問い合わせること。
 高所恐怖症でなく通常の運動神経であればまず落ちないので特別な技術は要らない。しかし、落ちて死なないところがほとんどないので、一見危なくなさそうなところでもそれなりの緊張感を。それなりに長丁場であり、ゆっくり休めるところは少ないので体力はそれなりに要る。一人で行くと落ちても見つからないと思われるので複数人で行くことをオススメする。
 歩く前に、高熱隧道 なんかを読んでおくと感慨深いものがあるし、阿曽原小屋に泊まるときに幽霊を見られるかも知れない。
 

(一日目)扇沢ー黒部ダムー阿曽原温泉小屋
 さわやか信州号というバスで新宿駅から扇沢まで。4列シートの隣に屈強な兄ちゃんが居たのでさわやかさは微塵もなく、とても辛かった。新宿駅で見かけた女性が同じ帽子を被っていたが、その後欅平か宇奈月温泉で再会して同じ帽子であることを確認し合い、ついでに山岳会の勧誘を受けた。彼女たちは剱岳だったそうな。そんだけなんだけれど、旅のこういうところっていいよね。

 夜明け前に扇沢に到着 。扇沢からトローリーバスに乗って黒部ダムまで。
Simonorouka September 2011

 バスから降りてダムの高さの分だけ下ったら、黒部ダムの放水を眺めつつスタート。
 
Simonorouka September 2011

 しばらく川沿いの道を進むと、いつの間にかいい感じになってくる。
 断崖絶壁に異様にわくわくしたことを覚えている。
Simonorouka September 2011

 断崖絶壁のアスレチックは中々楽しい。 Simonorouka September 2011
 
 阿曽原温泉小屋の温泉は素晴らしかった。温泉入ってテントでだらだらしていたら、湯あたりで体調を崩したおじさんを助けてくれとの要請。おじさんは肩を借りて運ばれていく道中、ずっと「あー情けない」とこぼしていた。これに対する救出チームのおじさんの一言、「これも山だー!」。フォローなのかなんなのか、なんとも適当なまとめに感動し、今後何かの際には愛用させて頂くことにした。
Simonorouka September 2011
 テントは愛用のプロモンテVL24。軽くて良いよ。ださいけど。

2014年1月30日木曜日

登山靴

とりあえず山道具の紹介から。外遊びそのものじゃないけど。
左からメレルのベアフットのサムシング、山幸のオリジナル登山靴スポルティバのネパールエボ

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 ベアフット。恐ろしく軽くて涼しい。一方で、足の甲や横っちょの部分がメッシュになっていて、木の枝なんかが刺さって非常にチクチクする。そうなると不快極まりないので歩く道を選ぶ。ベアフットに乗せられて買ってみたものの使いどころを見いだせないでいる。(と思っていたが、西穂山荘にいた綺麗なお姉さんが槍の一般ルートくらいならこっちのが軽快でいいと言っていたので使ってみよう。)

 オリジナル登山靴。軽アイゼンじゃないアイゼンが必要になる山を除きオールシーズン使用(奥多摩・丹沢あたりであれば通年使える気がする。)。
 よく見ると作りは結構荒いけど、クラシックな見た目が非常に気に入っている。街使いもできるいいブーツ。靴底がだいぶんすり減ってきたけど、張り替えは正直悩むお値段(1万円弱)。
 これでいて、15,750円という激安価格。
 シリオの411よりソール固いような気がする。
 一応ビブラム。
 しかし、重い(右のネパールエボとほとんど変わらない。たしか900グラムくらい)。
履き心地悪い(見た目はのザンバランフジヤマと似ているがレベルが違いすぎる(笑))。中敷入れるのを推奨。
 ゴアもくそもないただの革靴なので、たまに防水クリームを塗り込む必要がある(これを怠って大雪の雲取山でびっちょびっちょになった。)。
 最近は革靴用の黒いクリーム塗り込んで遊び中。色塗り可能。サイケデリックにどうぞ。

 ネパールエボ。ガルモントは惜しくも何ともないくらい足に合わず、スカルパはぶかぶかで、価格に震えながらご購入。今頃になってカードの請求が来て死にそう。約半額のAKUと悩んだけどフィット感でつい買ってしまった。数回しか使って無いけどすカカトのところのフィット感が半端なくすごく良い感じ。好○山荘の店員によると、最近の靴は暖かく中厚の靴下で十分とのことであり中厚の靴下で合わしたが、12月末の八ヶ岳の稜線で足ちめたかった。うそつきめ。

 ところで、山道具屋でよく目にする2000mならこのレベルの靴、3000mならこれ、テントならこれというものがある。岩場の有無や装備重量を一応の目安にソールの曲がり具合なんかを考慮したものなんだろうけど、使用者の体重や足のサイズを考慮していない時点で相当にいい加減なものでステップアップに託けて靴をたくさん買わそうとしていると見て間違いない。だって、体重50キロの人のテント装備と体重70キロの日帰り装備を比べたらほぼ間違いなく、後者の方が重いはずなのにそれを考慮しない時点でおかしい。
 個人的には、日帰りであろうとテントであろうと、スリーシーズン用のいわゆる軽登山靴とアイゼンとのフィット感を要求される冬靴の2種類があれば十分だと思う。なので、初めて登山靴を買うときは、キャラバンとかその辺の軽登山靴を一つ買っておけばいい。夏山のテント縦走くらいは余裕でこなせる。はず。とりあえずどうなってもしりませんが。夏山テントなら10キロちょいでいけるから多分大丈夫。めいびー